サブスクリプション銘柄
サブスクリプションとは
従来一般的である売り切り型で顧客に商品やサービスを提供するビジネスモデルに対し、顧客が商品やサービスの利用期間に応じて対価を支払い、提供する側からみると継続課金型のビジネスモデルをサブスクリプションという。
代表的な例としてソフトウェアや音楽配信サービスなどがあり、サブスクリプションの中心的なものである。しかし最近では車・洋服・飲食など「モノ」のサブスクリプションも続々登場している。顧客の価値観も「所有」から「利用」へと変貌しつつある今、新時代のビジネスモデルとして台頭するのは間違いなさそう。すべてのサービスがサブスクリプションになるという人もいるくらいだ。
サブスクリプションビジネスの例
[NOREL] https://norel.jp/
中古車買取・販売のガリバーを運営するIDOMが提供する車の定額乗り換え放題サービス
[エアークローゼット] https://www.air-closet.com/
月額制ファッションレンタル
[Hulu] https://www.happyon.jp/
動画配信サービス
顧客側のメリットとデメリット
メリット
- 初期費用がない
- 常に最新のサービスを利用することができる
- 法人や事業主の場合、資産ではなく経費として計上できる
デメリット
- 長期間の場合に買い取りよりも高額になる場合がある
- 倒産や事業撤退など提供企業の事情でサービスを利用できなくなる可能性がある
- 契約更新時に値上げされる可能性がある
事業者側のメリットとデメリット
メリット
- 売上が安定する
- 新規利用者にとって支払う金額が明確でハードルが低いので導入させやすい
- 利用状況に関するデータを取得・分析しやすい
デメリット
- 最大利用時の負荷に耐えうるリソースの確保が必要
- 顧客に解約されないように、新しいものを導入するなど常に工夫をしなくてなくてはならない
サブスク銘柄を見る3つのポイント
2019年1月16日(水) 日経CNBC「深読み・先読み」まとめ
①PSR(株価売上高倍率)でみる
サブスク企業は売上の最大化が至上命題。サブスクリプションでの売上は一度積み上げれば安定的になり資産に近いともいえる。そのためにマーケティング費用を積極投下。そうすれば利益は減るので、PERを適正株価の指標としても意味がない。日本ではPERが重視される傾向があるので正当に評価されていない可能性もある。
②40%ルールでイケてるサブスクを探す
サブスク売上成長率+営業利益率=40%以上
広告宣伝費をかけずとも売上を伸ばす企業もある。逆に営業利益率がゼロでも売上成長率が40%あればイケてるということ。
③サブスク割合に注意
売上高=スポット売上+サブスク売上
※サブスク売上比率が40%は欲しい
サブスクリプションを事業内容に謳っている会社が増えてきているが、実は売上に占める割合が少ないこともあるので注意する。
追記(1/24)
【株探特集】”定額制”に商機あり、「サブスクリプション関連」最前線を走る株